[UP DATE・99/04/20]

ml.gif r.gif  ヘミングウェイとエリスンの未刊作の出版間近 mr.gif
  発行に批判的な声も

 アーネスト・ヘミングウェイの死後、38年が経つ。彼の未刊の小説、『Ture atFirst Light』が6月にスクリブナーより発刊される。 この作品はヘミングウェイが原稿を残したもので、彼の息子であるパトリック・ヘミングウェイがスクリブナーの協力を得て、加筆などをし発行される。

 この新たなヘミングウェイの作品の発行に批判的な声もある。
 もし、ヘミングウェイがこの作品を出版したかったのなら、生前すでに出版をしているはずで、彼はこの作品を発表したくなかったはずだという声だ。
 しかし一方では、この作品を消滅させなかったのだから、その意志を知るのは難しいという意見もある。

 また、1952年に『Invisible Man』を発表し、94年に死亡した黒人作家、ラルフ・エリスンの第二作目の小説『Juneteenth』がこの夏にランダム・ハウスより出版される。  こちらはエリスンが約40年の歳月をかけ、書いてきた作品で、エリスンのエクゼキュターであるジョン・キャラハンがエリスンの残したノートに従い、文章を繋ぎあわせている。 しかし、加筆などはおこなっておらず、全てエリスンが書き下ろし文章だという。
 エリスンの作品についても、小説が完全に仕上がるまでは、それが本来の姿かどうか分からないという批判的な声が一部では聞かれる。
ml.gif r.gif  米ニュース・メディアが国防省に抗議の文書を提出 mr.gif
  情報コントロールの緩和を要求

 ユーゴスラビアへのNATO軍の空爆が続くなか、アメリカのニュース・メディアの編集者とエグゼクティブたちがウィリアム・コーエン連邦国防省長官宛に、 情報のコントロールを緩めるように抗議の文書を送った。
 国と国民が判断を下すためには、NATO軍の行動に対するさらに詳細な情報が不可欠という内容だ。
 兵士の生命や、機密作戦の重要性なども理解するが、現在の情報コントロールはその範囲を超えているという。

 この文書は、『ワシントン・ポスト』紙、『ニューヨーク・タイムズ』紙、『ロサンゼルス・タイムズ』紙、『ウォールストリート・ジャーナル』紙、『NBC』、『CNN』、『アソシエート・プレス』などの編集者やエグゼクティブたちによって作成された。
ml.gif r.gif  『The Hour』がピューリッツァ賞を受賞 mr.gif
  ジョナサン・ガラッシが編集を担当

 今年のピューリッツァ賞が発表された、フィクション部門ではマイケル・カニングハムの『The Hour』が受賞となった。出版社はニューヨークのファーラストラウス&ジロー。編集を担当したのはファーラ・ストラウスの編集長ジョナサン・ガラッシ。

 このところガラッシの編集した書籍が続けて大きな賞を受賞している。ナショナル・ブック賞フィクション部門を取ったアリス・マクダーモットの『チャーミング・ビリー』、同じくナショナル・ブック賞ノンフィクション部門を受賞したエドワード・ ボールの『Slaves in the Family』、ベストセラーとなったトム・ウルフの『A Manin Full』、そして今回の『The Hour』。

 ガラッシの編集者としての腕と、まだ有名ではないがよい作品を書いている作家の本を出版していくファーラ・ストラウスの姿勢に高い評価が集まっている。
ml.gif r.gif  『ザ・ベスト・アメリカン・ショートストリー・オブ・ザ・センチュリー』が好調な売上 mr.gif
  米メディアからの好意的な反応

 4月にホートン・ミフリンより発行された『ザ・ベスト・アメリカン・ショートストリー・オブ・ザ・センチュリー』が好調な売上をみせている。 ジョン・アップダイクが編集を担当したこの本は『トゥデイ(NBC)』、『CBS・サンデー・モーニング』、『チャーリー・ローズ(PBS)』などのテレビ番組で採り上げられた。 また、『エスクァイアー』、『バニティフェア』、『デテール』、『ニューヨーク・マガジン』などの雑誌でもでも紹介されている。

 また、売上ランキングをみても『パブリッシャーズ・ウィークリー』に初登場第一五位、『アマゾン・コム』でも最近は二八位になっている。
 本書には、スコット・フィツジェラルドの『Crazy Sundy』、ソール・ベローの『A Silver Dish』、ティム・オブライエンの『The Thing They Carried』など55編が選ばれ掲載されている。
ml.gif r.gif  人気を博す、都会で暮らす独身女性の仕事と男についての小説 mr.gif
  複雑なシティ・ライフを反映

 『Bridget Jones's Diary』、『The Girls Guide to Hunting and Fishing』に続き、都会で暮らす独身女性の仕事と男についての小説が2作出版される。
 ケイト・クリステンセンの『In the Drink』(ダブルデイ/278頁)とスザンヌ・フィナモアの『Otherwise Engaged』(バイキング/274頁)がそれだ。

 『In the Drink』の主人公(29歳)の職業はゴーストライターで、ベッドを共にするのは常にろくでもない男。『Otherwise Engaged』の方の主人公(36歳)は広告代理店に働き、希望通り婚約指輪をボーイフレンドからもらうが、もらったとたんこれからの関係の長さに恐れをなしてしまう。
 どちらも著者たちのデビュー作。
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